●テキスト派が優位なホームページとなる
ホームページを観ていると、画像やフラッシュ動画を多用したビジュアル系サイトが多く見受けられます。一般的には、内容を説明する部分に、わかりやすくするために補助的なイラストやグラフを使用することはユーザビリティを高めますが、エンターテインメント系サイトでなければ、テキスト中心でデザイン・レイアウトを行うことで大きなメリットを得ることができます。見栄えだけを追及したサイトは、必ずしも効果的とは言えないということです。
利点 1)検索エンジン最適化(SEO)対策
検索エンジンは基本的にサイト内コンテンツのテキストをキーワードとして検索するので、テキストが豊富な方が絶対的に優位となる。リンクボタンや画像などにもなるべくテキストを多用するようにしたい。
利点 2)音声ブラウザへの対応
障害を持つ方などは“音声ブラウザ”を使用していることがあります。この場合、画像コンテンツでは読み上げることができません。テキストをベースに段落構成を標準にしたがって作成することが大切です。
利点 3)作成や作成後の修正、変更が簡単!
テキスト・エディタを使って、簡単に作成、変更ができる。ホームページの初期制作を制作会社に依頼しても、その後の部分的な修正などを自身で簡単に行える。結構多いケースは、作成後に検索エンジンへの最適化を意識して、キーワードとなるテキストを追加していく場合など非常に有効となる。
●介護事業関連企業のホームページ作成上の留意点
留意点 1)文字の大きさと行間
文章の読み易さは、文字の大きさだけではなく、適切な行間とのバランスである。行間の数値を設定しないデフォルトのままでは、文字を大きくしても、また小さくても、行間文字がベッタリと接してしまい、決して読みやすい状態にはなりません。スタイルシートで行間を適切に設定して、読みやすいデザインレイアウトにすることが大切です。
文字の大きさは、デザイン上での許される範囲でなるべく大きくした方が喜ばれます。中高年者をメインの対象としている場合が多いことで必然として大きくした方がベター。一部の公的な機関などは、ボタンをクリックすると文字が大きくなるなどの工夫をしていますが、パソコン初心者は“その素晴らしい機能”に気が付かない方が多いので、デフォルトで最初からなるべく大きい方が親切でしょう。
留意点 2)見出しと段落構成
音声ブラウザへの対応や、読み易さのユーザビリティの視点で、見出しと段落構成を適切に行うことが大切です。併せて検索エンジンへの最適化(SEO)効果も期待できます。
見出しは、<h1>〜</h1>など、h1,h2,h3,h4などで設定します。
段落は、<p>〜</p>などで段落構成をしっかりしましょう。
留意点 3)コンテンツの大きさ
現状のインターネットを閲覧する方々のモニター(画面)の解像度は、1024×768以上が約98〜99%となりますが、主流として約55%は1024×768です。この横幅1024を超えて大きなコンテンツを作成すると、縦だけではなく、横にもスクロールしなければホームページを見ることができない状態となり、ユーザビリティが低下します。
また、印刷されることを意識した場合、A4用紙に印刷される横幅は約730が目安です。
いま皆さんにご覧いただいているこのページは、左から700が主要なコンテンツで、右端に160の広告スペースを配置しています。A4用紙には、左側700の主要な部分は印刷されるが、右端の広告は印刷される必要がない、という考え方で作成しています。全体では860の横幅なので、1024×768画面に無理なく余裕で収まります。
|