業務を効率化するもしないも−−−電話回線は原点かもしれない
事業で使用する固定電話は、どのような種類と特徴があるのか。
起業をして事業を始めるときの必須なアイテムは、やはり電話かもしれない。
個人レベルでは携帯電話があれば、固定電話は要らない時代にはなったようだ。
現に、クレジットカードの申し込みでの連絡先電話番号は“ケータイ”でも良くなったようだ。
●電話回線の種類(固定電話)
アナログ/DSL回線 |
昔ながらの銅線の電話回線だが、ブロードバンド技術でのADSL回線として復活した。しかし、今後は光ファイバーの普及や高速電力線通信(PLC)、超広帯域無線(UWB)のサービス普及で“電話”としても“インターネット”回線としても淘汰される宿命である。
インターネット使用では、下りは50MB(実測最大5〜8MB)程度まであるが、上りは最大1MB止まり。基地局からの距離が2kmを超えると減衰し、4kmも離れると“ISDN”程度まで減衰するので、必ず基地局からの距離を確認すること。 |
ISDN回線 |
デジタル通信回線としてビジネス用途では定番。介護事業所が国保連に給付請求データを送信する際には必須の回線である。インターネット用途では、“フレッツISDN”での定額常時接続により現在のインターネットの普及に貢献したが、通信速度が64KB(ロクヨンケイ)と呼ばれ、現在のブロードバンドと比較すると100分の一〜1000分の一程度で厳しい。 |
光電話/IP電話 |
最近普及度合いの著しい光ファイバーインターネット回線を利用した、いわゆるIP電話回線である。通信料金が従来の固定電話よりも安い設定になっている。大容量のコンテンツ(動画、音楽)などをダウンロードするには必須。 最近、NTT西日本が大規模な通信障害を起こして3日間にわたって、電話もインターネットも不通になったことが耳目に新しい。そういう意味では、ひとつのインフラに全てを委ねるのは非常にリスキーであるとも言える。 |
●新しいサービス
高速電力線通信(PLC) |
最近認可が下りたので、これからサービスが始まる。電力線が通っているところであれば、ADSLと同等のレベルで高速インターネットが利用できる。また、屋内配線も必要なく、コンセントに差し込むだけの簡便さとなる。もちろんIP電話サービスも始まるだろう。期待の持てるサービスである。 |
|