●“自動両面印刷”機能
やはり一番必要なのは、この“自動両面印刷”だろう。ある居宅介護支援事業所では、ケアマネージャーさんが、
利用票/別表を印刷する際に、1部印刷しては、プリンタに行き、器用に裏返してカセットにセットし、
各々に逆に裏面に印刷するという、、、そこまでして、10名のケアマネさんが全員で“経費削減”に取り組み、
コピー用紙という原価を如何に“抑えるか”頑張っています。でも、これは“何とかしてあげたい”ですね。
これではあまりにも効率が悪い。高価なプリンタを買わなくても、最近は低価格なものにも“自動両面印刷”
機能が付いているので、ぜひ、このような機種を選んでみてはいかがでしょうか。
●“レーザープリンタ”であること
印刷スピードとクリアな安定した印字では、やはり“レーザープリンタ”を選択してしまいますね。
細かな罫線が異常に多い介護制度では、インクジェット・プリンタでは、縦罫が多いとどうしても速度効率が落ちてしまいます。
最近のインクジェットは性能が良くなっていますが、インクで印刷した書類は「水」に弱いということもある。
また、インクとトナーのカートリッジ交換のユーザビリティとコストを考えたい。極端とも言える帳票出力の量を考えると、
インクカートリッジでは、カートリッジ交換の頻度が多くなります。
●“ネットワーク対応”機能
100Base-TX、10Base-TなどLANに対応するネットワークカードが付いていると、複数のパソコンで1台のプリンタを
共有使用できるので、とても便利です。でも、これは絶対条件ではなくて、ネットワークカードが付いていなくても
LANで結ばれていれば、特定のパソコンに直接USB接続されたプリンタを、複数のパソコンで共有することは簡単です。
その意味では、ネットワーク機能の有無というよりも、複数のパソコンを設置する場合は、LANを採用しましょう。
●その他の機能について考察する
◆複合機であることの是々非々◆
コピー、FAX、スキャナーなどたくさんの機能が付いた複合機は、一見便利なように思えるのですが、
必ずしもそうとは限りません。
いくつかのリスクがあります。
1.1台が故障すると、全ての機能が使えない場合が発生する。
2.廉価版の複合機には、性能的にも、物理的にも限界がある。
数10万円するような高価な複合機ならば、保守・サポート(有償)の体制はできる限り整備されていますが、
スモール・オフィス中心の介護事業所では、そのような高額な予算は大きな負担です。家庭用に開発された廉価版の複合機では、
たくさん付いている機能がアダになる場合も考えられます。1台の機械に、複数の所員が、
複数の機能を使うために集中するわけですから、業務処理の集中による機械にとっての負荷は大きなものとなりますし、
また1台の機械にみんなで“行列”をつくるのも非効率的です。
人間でも同じことが言えますね。
◆複合機のFAX機能の是々非々◆ 現在主流のWindows XPには、OSの機能として“FAX”機能が組み込まれているので、
FAX機能をON(インストール)して、電話回線にパソコンを接続した状態で起動しておけば、FAXの自動受信、
パソコンで作った文書を印刷せずにFAXで直接送信することができますので、必ずしもFAX単体の機械は必要ありません。
最近は、販売促進の“スパム”FAXも多いので、自動的に紙に印刷してしまうと、紙代の無駄であるとも言えます。
メモ用紙にしかなりませんからね。その点、パソコンのFAX受信機能を使えば、印刷せずとも内容を確認して、
スパムはそのまま削除ができます。 電話は絶対に必要ですから、FAX電話を用意すれば、複合機でのFAX機能は、
限りなく無用とも言えますね。 |